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パニック障害とは

(症状と原因、薬に頼らない治療法の説明)

1.はじめに

パニック障害は電車や飛行機といった乗り物に乗っている時などに突然の動悸や過呼吸、目眩などが起こり、このまま死んでしまうのではないかと不安になってしまう症状です。

女優の高木美保さんやKinki Kidsの堂本剛さん、中川家の中川剛さん、ナインティナインの岡村隆史さんといった芸能人もかかったことがあるということで、名前だけは知っている人が増えているのはないかと思います。

このパニック障害も対人恐怖症などと同様に神経症の症状に含まれるものです。

このページは今、現在、実際にパニック障害に悩んでいる人のために、いくらかでも参考にして頂ければと思い、作成しました。

なお、パニック障害は不安神経症と呼ばれているものと、実質的には同じことになりますが、キーワードで検索される方のために、このサイトでは、あえて分けてページを作成させて頂いておりますので、御了承下さい。


2.パニック障害とは

突然の動悸やめまい、過呼吸で、このまま倒れたり死んでしまったらどうしようと不安になってしまう、不安発作と言われている形で現れることが多いのがパニック障害と言われている症状になります。

そして、不安発作の症状が起こった時は、「これは大変だ、このまま死んでしまったらどうしよう」と、死の恐怖を感じてしまうものなのです。

そして、このために、救急車を呼んだりと大騒ぎしやすいのが、パニック障害の場合の特徴になります。

なお、パニック障害の症状は乗り物に乗れないとか、一人で外出できない、外食が出来ない、留守番などで一人で家にいることが出来ないなど、いろいろな形で現れてきますが、いずれも、死の恐怖を直接的に感じるというところに特徴があると言えます。

また、パニック障害の特徴は、心電図とか脳波の検査をしても異常が見当らないのに、不安発作の症状を繰り返すことです。

なお、不安発作の症状は10分から長くても1時間以内には治まるものです。

ですから、「また来たな」と自分の「クセ」のように受け止める位にしていくと良いと思います。
こうすることが出来れば、うろたえずに済むものなのです。

話は変りますが、パニック障害という名称は1980年に米国精神医学会が提出したDSM-IIIで診断分類の1つに入り、1992年にWHO(世界保健機関)の国際疾病分類(ICD-10)によって独立した病名として認定されたものです。

なお、パニック障害に悩む人は、対人恐怖症に悩む人のように、人見知りするとか、恥ずかしがり屋という面が少なく、むしろ外向的に見える人が多いというのも特徴になります。


3.パニック障害の具体的な症状

今、実際に悩まれている方の自己診断の参考になればと考え、具体的な症状をまとめてみました。



(パニック障害の具体的な症状)

1.満員電車に乗っている時に突然、動悸や息苦しさが起こった。

2.夜、布団の中に入ると、不安感が襲い、眠れないことがある。

3.通勤のバスの中で突然、過呼吸の症状を感じ途中で降りてしまった。

4.また過呼吸が起こるのではないかと不安で飛行機に乗れない。

5.動悸の不安のために首都高などの高速道路で車の運転が出来ない。

6.デパートの混み合っている売り場で立ちくらみがして不安になった。

7.レストランで食事をしてる時に吐き気を感じ食べられなくなった。

8.満員のライブ会場で過呼吸の症状が起きた。

9.病院で診察を待っている時に目眩や息苦しさを感じた。

10.歯医者さんで治療してもらっている時に息苦しさを感じた。

11.満員のエレベーターに乗っている時にドキドキし不安になった。

12.誰もいない家で一人でいる時に漠然とした不安を感じた。

13.苦手な注射をする時にドキドキし、血の気が引く感じがする。

14.周りに誰もいない仕事場で急にドキドキし過呼吸の症状が起こった。



上に書かせて頂いたような症状を経験したことのある人はパニック障害の可能性があると言って良いと思います。


4.原因

パニック障害の原因として、最近は、脳内の異常物質のためであると言われることが多いですが、森田療法の立場からすると、これは全くのナンセンスであり、昭和の初期の医学界に逆戻りしている状況だと言わざるを得ません。

つまり、昭和の初期に、すでにパニック障害(この頃はまだ不安神経症と言われていましたが)の原因は「死の恐怖」から来る精神的な「とらわれ」であるということが明らかにされているのです。

動悸や過呼吸といったパニック障害の症状のために、このまま死んでしまうのではないかという「死の恐怖」を感じ、これに引きずられて誤った方向の行動を繰り返してしまうところに原因があると言えるのです。

しかし、精神的な「とらわれ」に原因を置くと、薬による治療だけでは済ますことが出来なくなってしまうために、最近は、うつ病などと同じように、脳の異常から起こる心の病気として扱われているように感じます。

また、パニック障害にうつ病が併発する場合が多いということも、よく聞きますが、これも森田療法の立場からは、あり得ないことだと言えるのです。

つまり、パニック障害は元々不安神経症と言われていた症状であり、神経質性格を持った人間がかかる症状なのです。

しかし、神経質性格の人間は、抑うつ神経症にはなっても、うつ病になることはあり得ないのです。

これは、うつ病になる人は神経質性格ではないからなのです。

しかし、今は、抑うつ神経症の場合でも心療内科や精神科の病院では、うつ病という診断をしてしまうために誤解している人が増えているのだと思います。

つまり、今は、診断基準が広がっているために、本来、神経症の症状の1つである、抑うつ神経症の場合でも、うつ病という診断をされているのです。


5.誤った方向の対応

パニック障害の疑いのある人は、心療内科や精神科の受診をお勧めしますといったアドバイスやコメントが今は一般的になっているように思います。

不安発作と似た症状を起こす病気として「甲状腺疾患」などもありますので、これらの病気がないことを調べるために血液検査や心電図検査、レントゲン検査などを行なうことは大切だと思います。

しかし、これらの検査で異常が見られなかった場合、パニック障害だと診断され、今はSSRIや抗不安薬、三環型抗うつ薬などの脳内神経伝達物質のバランスを改善する薬物療法が行われるのが一般的だと思います。

中には認知行動療法などの心理療法を取り入れている病院もあるようですが、比率的には、ごく僅かだと思います。

しかし、これらの薬物療法や心理療法はパニック障害の症状だけに目を向け、これを取り除こうとするものですから、森田療法の立場から見ると、気分本位の誤った方向の治療ということになってしまうのです。

ですから、一時的に症状が改善したとしても、また再発することが多いと思います。

現実に、パニック障害のために心療内科や精神科の病院に何年も通い薬を飲んでいるけれど、症状が一進一退という人が増えていると思います。



6.薬に頼らない治療法

先ほども書きましたが、パニック障害は「死の恐怖」に対する「とらわれ」が原因だと言えるのです。

ですから、森田療法によって、この死の恐怖に対する、とらわれを無くすことで、パニック障害の症状を薬を飲むことなしに治療、克服していけるものなのです。

具体的には、動悸や過呼吸といった症状を感じながらも、森田療法の考え方に沿って目の前の「なすべきこと」をこなすようにしていくということになるのです。

つまり、これが目的本位の行動ということになり、この目的本位の行動の積み重ねの中でパニック障害の根本原因である「死の恐怖」に対する「とらわれ」が薄れてくるものなのです。

そして、この結果としてパニック障害の症状が改善してくるものなのです。

ですから、これが薬に頼らないもっとも確実な治療法になると言って良いと思います。


(参考ページ)
1.パニック障害の克服法
2.パニック障害(不安症)の症状


※なお、パニック障害のさらに詳しい克服方法については、こちらのMT心理カウンセリングルームのHPを参考にして下さい。



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