ノイローゼ


(症状及び治療、克服のための具体的な説明)

1.ノイローゼとは

今はノイローゼと言われてもピンとこない人の方が多いのではないかと思います。

これ位、現代ではノイローゼという言葉が使われなくなっているのではないかと思います。

しかし、数十年前までは現在、不安障害や神経症と言われている症状が、ほとんどノイローゼや神経衰弱と呼ばれていたのです。

つまり、不安障害や神経症のことを、昔はノイローゼと呼ぶ事が多かったということなのです。

なお、ノイローゼと、うつを同じことのように考えている人も中にはいるようですが、ノイローゼの落ち込みと、うつ病による落ち込みとは種類が違うものなのです。

つまり、ノイローゼの落ち込みは、うつ状態とか抑うつ神経症と言われている状態であり、うつ病から来る落ち込みとはレベルが異なるのです。

つまり、前者は正常な範囲の落ち込みであり、後者は病的なレベルの落ち込みだと言えるのです。

しかし、現在は、うつ病の診断基準が曖昧になっており、本来、ノイローゼから起こっている正常範囲の、うつ状態も、うつ病という診断になってしまうことが多いように思います。

このため、ますます、ノイローゼと、うつの違いが分からなくなっているのではないかと思います。


2.ノイローゼの具体的な症状

このサイトのトップページの治療可能な症状で挙げさせていただいたように対人恐怖症やパニック障害、自律神経失調症、うつ病状態といった症状がノイローゼの具体的な症状になります。

また、現在でもノイローゼという言葉が使われている症状としては、育児ノイローゼが有名ではないかと思います。

この他にも下記のような症状があります。

1.受験ノイローゼ:
大学受験などを前にして思うように勉強がはかどらず、うつ状態になってしまう。

2.就活ノイローゼ:
不景気の影響で就職活動が上手くいかず悩んでしまう。

3.エイズ(hiv)ノイローゼ:
自分がHIVに感染しているのではないかと不安になり悩んでしまう。

4.妊娠ノイローゼ:
妊娠中に行動を制限されることから起こる落ち込み状態。

なお、密室ノイローゼや客室ノイローゼ、虚言ノイローゼというのは症状の名称ではなくインディーズレコードのレーベルであり意味が異なります。

また、ACノイローゼというのは、2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災後にテレビで公共広告機構(ACジャパン)のCMが頻繁に放送されたことがありますが、その時に生まれた言葉であり、病名とは異なる一種の流行語だと思います。


3.育児ノイローゼの場合

ノイローゼとして今、最も多く使われるのが、この症状になると思います。

現代は核家族化が進み、妊娠、出産しても、育児や子育ての相談やフォローをしてもらえる環境にないために育児ノイローゼに悩む人が増えているのではないかと思います。

また、育児ノイローゼは子供の泣き声に何度も起こされるため睡眠不足が続いたり、毎日同じことの繰り返しの中でストレスが溜まり、やる気のなさや不安イライラを感じやすくなるのが特徴だと言って良いと思います。

しかし、今は、育児ノイローゼの場合でも精神科や心療内科の病院に行ったりすると、うつ病と診断されてしまうことが多くなっているように思います。

しかし、先ほども書きましたが、純粋なうつ病と育児ノイローゼでは、その原因が全く異なりますので、いくら抗うつ剤や抗不安薬による治療を行なっても、なかなか良い方向に向かないことが多いものなのです。

また、育児ノイローゼの場合、他人との接触を嫌うようになったり、人と会うだけで極端に疲れる、家の中に閉じこもるといった、対人恐怖症や「うつ状態」に近い症状になることが多いものです。

つまり、育児ノイローゼの場合は神経症や不安障害から来ている場合と純粋な「うつ病」から来ている場合の2通りあると言えますので、この見極めを誤らないようにすることが大切だと思います。

純粋なうつ病が原因の場合は、抗うつ剤などの薬物療法が必要になってくるのです。

なお、新生児ノイローゼや子育てノイローゼといった言葉も、よく目にしますが、これらも育児ノイローゼと同じ意味だと考えて良いと思います。


4.ノイローゼかどうかのチェック方法

落ち込みや引きこもり、疲労感といった症状がある時に、うつ病かノイローゼかどうかのチェックをするためには、まず、ご自分の性格を振り返ってみると良いと思います。

つまり、心配症とか完璧主義、負けず嫌いといった神経質性格の傾向を持っている場合は、うつ病ではなくノイローゼの可能性が高くなると言えるのです。

また、自分が、心の病気ではないかと悩むような人の場合は、うつ病ではなく、ノイローゼだと考えて良いと思います。

なお、神経質性格の特徴については下記のMT心理カウンセリングルームのホームページ内で詳しく解説されています。


5.治療、克服のために

ノイローゼの場合は、うつ病などの心の病気とは異なり、脳とか神経には異常がないものなのです。

ですから、薬による治療では、なかなか症状が改善せず、克服していくことが難しいと思います。

しかし、ノイローゼの場合はMTカウンセリングの適応症状になりますので、抗うつ剤などの薬を飲まなくても森田療法の考え方をきちんと身につけていけば、これで充分、克服していけるものなのです。


※なお、ノイローゼのさらに詳しい克服方法については、こちらのMT心理カウンセリングルームのHPを参考にして下さい。



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